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よもやま話
・キリオはヤキモチ焼き

キリオは3才まで一人っ子だったので、相当のヤキモチ焼きだった。

例えばぬいぐるみ。
ぬいぐるみを抱っこしただけでもギャアギャア鳴いて、ボクもボクも!!
という風に抱えているぬいぐるみにまとわりつく。(笑)

あと、奉行にマッサージなどしてもらっていようものなら、
やっぱりうるさいぐらいにボクを差し置いて何をやってるのだぁ〜!?
とその手にまとわりつくのだ。(笑)

いつも私がいるソファに、たまに上京した母上がいると、
そこは侍の場所〜!!としつこく母上に何かを訴える。
(これは撫で撫でして〜という感じではない。笑)
そうまるで、その場所から母上を追い払うような気持ちだったのではと思う。


・寝る時間

キリオはいつも奉行がいない時、私と一緒に寝ていた。
だから寝る時間になると、もう寝るの?もう寝るの?という風に、
寝室の方へ行こうとする。

そして、風邪などで寝ている時は、私の姿を探して寝室まで飛んでいく。
(いないといつも寝てる感じらしい?笑)

そんなキリオの寝場所は、私の胸のあたりか脇の下の辺りである。
キリオと一緒に寝ていると、どうも無意識に緊張しているらしく、
寝返りなどは打たなかった。

そのうち晩年になると、キリオは暗くすると一人で巣に入って
寝るようにもなった。
で、「キリオおやすみ〜」と声を掛けると、いつもキュウ〜キュウ〜と
返事をしてくれた。


・妙な気持ち

キリオが天に召される3週間ほど前に、友人親子が用事で夕方我が家に
来ることになっていた。

その日は定期検診の日で、午後から病院へ行った。
キリオは少しずつ状態が良くなっていく日々だったのに、
私はなぜか往復の車中、妙な気持ちが沸き起こっていた。
それはグルグルと私の心と頭の中で渦を巻いていた。

「もうこの世にいないかもしれない。最後になるかもしれない」
という気持ちだった。
なぜそんな気持ちが沸き上がり、こんなにも悲しい気持ちにさせるのか
分からなかった。
キリオの状態が良くなっているのに???

「もうこれが最後かもしれない。もう会えないかもしれない・・・」

そんな気持ちは友人親子と食事をしている時も続いていた。
今思うとその不安は、キリオの心が私の心に入り込んできたのではないか
というような気がする。

その3週間後、キリオは最後に元気なところを見せ安心させるかのように
飛び回り、そして突然神様の元へ飛び立った。


・贈り物

キリオがいなくなった1週間後、なぜかあの時期手に入りにくかったPS2が、
ゲームショップのプレゼントで当たった!

自慢することではないが、私はそういう類はホントに運がない。
そしてその申し込みは、キリオがいなくなる1週間前だった。
なので、当たった時はホントにビックリした!!

・・・というか、何となくキリオが当ててくれるような気が実はしていた。
そして予感は当たった。

きっと泣いてばかりいたので、キリオが見かねてPS2を当ててくれた
のだろうと。
その後、今度は奉行の名前でビールの懸賞が当たった!!

これもきっとキリオが奉行に・・・?と思う私たちであった。


・守護神

未だ私は、自分で書いたキリオの話をまともに読むことができない。

キリオの存在はとても大きかった。
今でもその存在感は大きい。

なぜなら・・・・・・・・・・・・
キリオの遺骨の側には大きく伸ばした写真があり、
私たちはそれを「デカキリオ」と呼んでいる。
          ↑違う意味でも存在感。(笑)

いつもキリオは私たちの側にいて、守ってくれているのだ。

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